人の嫉妬は時に酷く、時には残酷。

僕は改めてそれを知ることになるだろう。

きっと 今からは平穏なときをすごす事、出来ないんだ。























第13話 君の声


















「ミリィ。あの後のサイ、どうだった?」

「何とか落ち着かせはしたけれど…まだ駄目みたい」


僕とミリィはアスランの方に目を向ける。


「…どうして、何もしゃべってくれないんだろう」

「…しょうがないじゃない。色々大変だったんだから」


ミリィは何時でも優しい。

自分より他人のことばっかり考えてくれる。


「…それに……大丈夫。だからキラ、そんな顔しないで」

「…アスランの記憶…戻らなくても…頑張れるって…
 でも、どうしても聞きたいことがあって…だから、怖くて」

「”記憶を失っていなかったアスラン”がいるのが怖いの?」


どうなんだろう。僕のこの『怯え』はなんなんだろう。


「わかんない…でも、サイとか…怒ってて」

「キラ。そんなに自分を追い詰めないで。……大丈夫だから」


慰めのつもりなのかどうかはわからない。

だけど、ミリィの口から聞く『大丈夫だから』という言葉に安心してしまう。


「…ねぇ、記憶が戻ったらサイはどうするのかな?」

「私に聞かれても…解らない」


ミリィは小さく溜息をついた。


「……”勉強が出来て”は…いけない…のです……か?」

「!」


え?今の声……誰ッ


「アスラ……しゃべれるの?」

「………」


また黙っちゃった。


「どうして…っ…なんでしゃべれるんなら何も言わないの!?」

「キラ、落ち着いて。まだ言葉をあまり理解できてないのよ」


…言葉を理解していないなんて…

一瞬その言葉を聞いたとき…何かを思い出した気がする。



『機械は言葉を理解しない。感情を理解するんだ』



機械は…?


「……僕、サイのところいってくる」

「え!?でも、ちょっと…っ」


ミリィは本当に優しいよね。


「大丈夫だから。あ、だから…アスラン…見張ってて!」

「ええー!?ちょっとキラ!!!……いっちゃった」


ミリアリアは呆然としている。


「…ね、アスラン。あなたが記憶を失って…私も困ることがあるんだけど…」


小声で呟いたミリィ。
















































人はどうして離れ離れなのだろう。

同じ気持ちを解りあえるのかどうかすら解らない。

人は一人で生きるのが寂しい人もいれば

人は一人で生きた方が良いという人もいる。


「……ねぇ、アスラン。君はどうなの?僕といるのといないの…どっちがいいの?」


僕は一人だと心がつぶれそうになる。

だから一緒にいてほしい。

声をかけてほしい。

”さよなら”なんていう言葉じゃなくて…

”会いたかった”という言葉。

僕を歓迎してくれる言葉を捜している。

…けど…。


「……サイ」


きっと僕等は…永遠に悲しい旅をしている。


















後書き☆TANKS
ネタを忘れた04年の2月26日です(笑)
アスランの某設定だけは覚えているですが、
今後の内容を忘れました(笑)
携帯にかいてあった奴もたしか消えたし。
さて。どうするか。
とりあえず善26話でも目指しますか…(笑
これももうちょっと長くかけるよう努力いたします。
                          星凪より
追伸:あっちこっちの種サイトである”小説のもらい物”
…私のサイトは小説はなくイラストなだけな気もする。
嬉しいけど何か疎外感が…。